Windows7のパソコンを使用していて、日頃からインターネット接続の速度が遅かったりした場合、「SNP」という機能が悪さをしている可能性があります。
もちろんパソコン自体のスペックやインターネット接続回線速度等の、基本的な事はチェックした上での話です。
■「SNP」とは?
SNPとはScalable Networking Packの略称でネットワークを最適化する機能です。
通常はパソコン上のCPUが行っているネットワーク関連処理を、NIC(ネットワークインターフェースカード)に行わせCPUの負荷を下げるよう動作します。
SNPは以下の3つの機能から構成されます。
1.TCP Chimney Offload
TCPのネットワーク処理をNICにオフロード(負荷軽減)する機能
2.Receive Side Scaling(RSS)
TCP受信制御の効率化機能
3.Network Direct Memory Access(NetDMA)
NICからのメモリーアクセス効率化機能。
Windows 7では標準でこのSNP設定が有効になっていますが、完全な技術ではないという事もありそのまま使用するとネットワーク処理が不安定になったり、ネットワーク処理とは関係ないアプリケーションの処理に影響を与えたりする可能性があります。
無効にしてみましょう。
■「SNP」の無効化
SNP設定はコマンドプロンプトで行います。
「スタート」->「すべてのプログラム」->「アクセサリ」->「コマンドプロンプト」アイコンを右クリックし、「管理者として実行」をクリックします。
通常の左クリック起動では権限が不足しておりSNP設定が行えません。
以下のコマンドを入力し、エンターキーを押します。
netsh int tcp set global chimney=disabled
これは、TCP Chimney Offload の無効化です。
以下のコマンドを入力し、エンターキーを押します。
netsh int tcp set global rss=disabled
これは、Receive-Side Scaling(RSS)の無効化です。
以下のコマンドを入力し、エンターキーを押します。
netsh int tcp set global netdma=disabled
これは、Network Direct Memory Access(NetDMA)の無効化です。
実際の実行画面は以下のようになります。
最後にSNP設定を確認しましょう。
以下のコマンドを入力し、エンターキーを押します。
netsh int tcp show global
以下画像の赤枠のようになっていればOKです。
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