Exchange Server 2010 でDAGを構成する場合、
DAG監視サーバを指定する必要があります。
一般的にはHUB/CASサーバのうち1台を指定することが多いです。
このDAG監視サーバがDAG構成を監視し、
MBXサーバ障害時のデータベースフェールオーバなどを管理します。
DAG監視サーバはDAGにとって生命線といえますが、
このDAG監視サーバ自体が障害停止した場合はどうなるでしょうか。
当然DAGは停止し、メールボックスが参照できなくなります。
DAG監視サーバが復旧するまでDAG監視サーバを代替サーバで運用し、
復旧後に戻すという手順が必要になります。
【DAG監視サーバを代替サーバで運用する】
以下のコマンドを実行します。
Restore-DatabaseAvailabilityGroup -Identity DAG名 -ActiveDirectorySite サイト名
Restore-DatabaseAvailabilityGroup は以下の動作を行います。
・StoppedMailboxServers リストに一覧表示されているサーバーを DAG のクラスターから強制的に削除し、
残存 DAG メンバーでサービスを開始および提供できるクラスターのクォーラムを再確立します。
・偶数個または単一の残存 DAG メンバーが存在する場合に、
代替監視サーバーを使用するように DAG を構成します。
この操作を行うためには、事前に代替ミラーリング監視サーバを指定し、
DACモードを有効にしておく必要があります。
DAGとDACモードの関係はこちら。
http://blogs.technet.com/b/exchangeteamjp/archive/2012/07/02/3506996.aspx
【DAG監視サーバを元に戻す】
本来のDAG監視サーバ復旧後は、以下を実行します。
Set-DatabaseAvailabilityGroup -Indentity DAG名
これで、プライマリ設定の監視サーバでDAG監視サーバが移動します。
現在のDAG監視サーバがプライマリか代替かは、以下のコマンドで確認します。
Get-DatabaseAvailabilityGroup -Status | fl
出力結果の、WitnessShareInUse項目を確認します。
Primary : プライマリ監視サーバ
Alternate : 代替監視サーバ
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