Outlook予定表の空き時間情報取得の仕組み
Exchange Server 2010 で Outlookを使用している場合、
Outlook→ExchangeへはMAPIを使用して接続されています。
しかし、Outlook予定表の空き時間情報取得は通常のMAPI接続ではなく
EWS(Exchange Web Service) という機能が使用されています。
EWSはSOAPフレームワークを利用して、OutlookとExchangeサーバーでXML情報をやり取りしています。
SOAPですので接続プロトコルはHTTPですね。
【処理の流れ】
OutlookからXML送信
↓
ExchangeサーバーがXML受領
必要な情報を格納し、Outlookへ送信
↓
OutlookがXML受領
XML情報を基に画面を表示する
MAPI接続とは全く違う仕組みで動いてるんですね~
知りませんでした。。
ですのでOutlookはExchangeに普通に接続できてメールボックスは見れているのに、
空き時間情報が取れねーってことが起こりえるんですよね。
CASサーバーのIISがダウンしているとか。
他にも以下の機能がEWSを利用しているようです。
・オフラインアドレス帳取得 ※1
・Mail Tips(メールヒント)
・フォルダーの同期
などなど、、
以下のサイトにEWSを使用している機能一覧と、その機能ごとのXMLファイルフォーマットが記載されています。
全て英語ですが詳細に記述されていますので、EWSでExchange情報を利用するようなアプリを作る場合は、参考になるのではないでしょうか。
Exchange Web Services Operations
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※1 ちなみにExchange2003までは、オフラインアドレス帳情報はパブリックフォルダーに格納されていました。
Exchange 2010 + Outlook 2003環境では、パブリックフォルダーを必ず作成する必要があります。
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