Exchange 2010ではメールボックスサイズが警告しきい値を超えた場合警告メッセージを送信するよう設定できます。
Exchange 2010 SP1でこのメッセージ送信の仕組みが変更されていますので注意が必要です。
<SP1以前>
・警告スケジュール中にサーバー上の全メールボックスが調査され、サイズが警告しきい値を超えているかどうかを確認する
・しきい値を超えている場合は、そのメールボックスに対して警告メッセージが作成される
<SP1>
・メールボックスを調査するかどうかのフラグが追加された
・メールボックスサイズが送信禁止サイズの50%を超えている場合にフラグが立つ
・フラグが立ったメールボックスが警告しきい値を超えている場合、警告メッセージが送信される
・一度警告メッセージが送信されるとフラグがクリアされる
ということは・・・
・警告しきい値を送信禁止しきい値の50%以上に設定しないと警告メッセージは送信されない
・一度警告メッセージが送信されると、フラグが再設定されるまでメールボックスを調査しない
(メッセージがメールボックスに保存されるか、メッセージが送信されるときに、
メールボックスサイズが送信禁止サイズの50%を超えている場合フラグが再設定される)
データベース保守の負荷を減らすために色々と仕様が変更されていますねー。
調査する必要のないメールボックスは調査しないって考えなんでしょうが、
動きが複雑になってしまいました。
[参考]Exchange Server 2010 の SP1 を適用した後、ユーザーがクォータの警告メッセージを受け取らない
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